- ◎本のあらすじ
- 本書では総括的な語として「やまと絵」の表記を用いることとした。やまと絵は、平安時代には、中国の故事や風俗などを描いた唐絵に対して、日本の風景や風俗に取材した、四季絵・月次絵・名所絵などを指す、画題上のことばであった。鎌倉時代以降、中国から宋元の絵画がもたらされると、その新様式を取り入れた絵画、とくに水墨画などを唐絵あるいは漢画とよぶようになり、やまと絵は、平安時代以来の伝統的な絵画様式を広く意味することとなる。本図版目録には、この広義のやまと絵に核当する室町時代までの作品八十件を収録した。
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