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著者 :スコット・レイノルズ・ネルソン
出版年:2023年10月
分類:611.34
形態:図書
◎本のあらすじ
歴史に登場した数々の帝国の興亡を理解するためには、穀物が通った道を、川沿い、港と港のあいだ、そして海を越えてたどる必要がある。歴史家のスコット・レイノルズ・ネルソンは本書において、こうした穀物の道を支配するための争いが、世界のパワーバランスにどのような変化をもたらしたかを明らかにしている。19世紀初頭より帝政ロシアは、ウクライナの黒海に面したオデーサの活況を呈する港を通じて、ヨーロッパの大部分に食糧を供給していた。しかし、アメリカ南北戦争の後、大量のアメリカ産小麦が大西洋を渡ってヨーロッパに押し寄せるようになり、食糧価格は急落した。安価な外国産穀物は、ドイツとイタリアの台頭、ハプスブルク家とオスマン帝国の衰退、そしてヨーロッパ各国による勢力圏の争奪戦に拍車をかけ、第1次世界大戦とロシア革命が勃発する決定的な要因となった。国家の盛衰に説得力ある新たな解釈を加えた本書は、大国同士が鎬を削るなかにあって、穀物の支配が比類のない力を示してきたことを物語っている。
◎目次
第1章 黒い道―紀元前1万年〜紀元前800年
第2章 コンスタンティノープルの門―紀元前800年〜紀元1758年
第3章 重農主義的な膨張―1760年〜1844年
第4章 ジャガイモ疫病菌と自由貿易の誕生―1845年〜1852年
第5章 資本主義と奴隷制―1853年〜1863年
第6章 アメリカの穀物神―1861年〜1865年
第7章 爆発音と大変化―1866年
第8章 何をなすべきか―1866年〜1871年
第9章 穀物の大危機―1873年〜1883年
第10章 ヨーロッパの穀物大国―1815年〜1887年
第11章 「ロシアはヨーロッパの恥」―1882年〜1909年
第12章 オリエント急行、行動軍―1910年〜1914年
第13章 パンをめぐる世界戦争―1914年〜1917年
第14章 権力の源泉としての穀物―1916年〜1924年
◎著者紹介
ネルソン,スコット・レイノルズ
ジョージア大学歴史学部教授、ジョージア大学アスレティック・アソシエーション歴史学教授。ニューベリー図書館(シカゴ)やハーバード大学の研究員などを経て現職。2019〜2020年グッゲンハイム・フェロー。マール・カーティ社会史賞(Merle Curti Social History Award)、全米芸術表現賞(National Award for Arts Writing)を受賞したSteel Drivin’ Man:John Henry,the Untold Story of an American Legendなど5点の著書がある。米国ジョージア州アセンズ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
山岡 由美
翻訳家。出版社勤務を経て翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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所蔵

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No.所在場所置き場所分類図書記号巻冊記号資料コード形態状態禁帯
1橋本図書館開架611.34 35518166図書貸出中

詳細情報

名称書誌情報
書名 コクモツ ノ セカイシ
穀物の世界史
副書名 コムギ オ メグル タイコク ノ コウボウ
小麦をめぐる大国の興亡
著者名1 スコット レイノルズ ネルソン
スコット・レイノルズ・ネルソン/著
【スコット・レイノルズ・ネルソン】ジョージア大学歴史学部教授、ジョージア大学アスレティック・アソシエーション歴史学教授。ニューベリー図書館(シカゴ)やハーバード大学の研究員などを経て現職。2019~2020年グッゲンハイム・フェロー。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
著者名2 ヤマオカ ユミ
山岡 由美/訳
【山岡由美】翻訳家。出版社勤務を経て翻訳業に従事。主な訳書に、ゴールドマン『ノモンハン1939』、フォン・グラン『中国経済史』(以上みすず書房)。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版者 ニッケイビーピーニホンケイザイシンブンシュッパン
日経BP日本経済新聞出版
出版年 202310
分類 611.34
ページ 430p
サイズ 20cm
ISBN 978-4-296-11535-8
価格 3300
内容紹介 長い歴史のなかで帝国の興亡を理解するためには、穀物が通った道…川沿い、港と港の間、そして海を越えてたどる必要がある。こうした穀物の道を支配するための争いが、世界のパワーバランスをどのように変えたかを明らかにする。
件名 小麦
穀物取引-アメリカ合衆国-歴史